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倉敷の建築設計事務所トリムデザインのブログ
原風景の建築2 -旧枚岡市庁舎
東大阪市旭町庁舎 旧枚岡市庁舎

「旧枚岡市庁舎」('64) 設計:坂倉準三建築研究所 大阪・・・設計担当は西澤文隆(私達のボスのボス) & 東孝光(都市住宅の傑作「塔の家」で有名)

この建築は東大阪市東部、生駒山の麓に南北に長く伸びる商店街北端のあたりに位置しています・・近鉄瓢箪山駅から北へ商店街のアーケードを抜けて、真っ直ぐ進むと見えてきます・・・商店街の模型屋さん、本屋さん、この建物の前にあったレンタルレコード屋さん、この建物のすぐ横が夏休み水泳教室か何かの申し込み会場だったり・・・中学生くらいまではこの当たりは日常生活圏でしたのでいつも眼にしていた建築・・・反りのある "大きな庇" が子供心に印象的でした・・・

建築を勉強してよく知った今改めて見ると・・コンクリート打ち放しによる大胆な造形&ブリーズソレイユ/モデュロールによるリズミカルなスチールサッシ割り/屋上庭園/屋上に載っている三角屋根等・・コルビュジェデザイン言語の多用が・・当時の"坂倉"らしさを感じることのできる建築・・・設計担当であった東孝光さんの話しによると、東大寺大仏殿の屋根にひそかになぞらえたデザインだそうだ・・・コンクリート打放し庁舎建築に寺院建築の軒ラインかぁ・・・渋いなぁ・・

もともとは枚岡市の単独市庁舎でしたが、三市合併後は東大阪市東支所として利用されています・・「旧枚岡市庁舎」は Docomomo (近代建築の保存と調査のための国際組織)の運動に賛同した日本建築学会 近畿支部が独自の試みとして選んだ「関西近代建築20選」のなかに入っています・・
| 建築探訪/建築 | 15:57 | comments(0) | - |
建築探訪 -Ehime 2
愛媛信用金庫 今治支店 丹下健三

「愛媛信用金庫 今治支店」('60) 設計:丹下健三
すぐ側にある「今治市庁舎・公会堂」('58)に続いて今治に建てられた丹下作品 (丹下健三さんは大阪・堺の生まれですが父親が今治市出身、丹下さんも7才〜16才までは今治の学校)

コンクリート打放しの彫塑的外観・・・とにかく庇が大きい。
今治市民会館('64)」の庇も大きかったが、こちらの方が先・・・コンクリート打放しの大庇のダイナミックな建築といえば・・コルビュジェのインド/チャンディガールの「高等法院」('50)「国会議事堂('50)」「ロンシャンの礼拝堂('55)」を思い浮かべますが・・もともと17才の時に雑誌で見た「ソビエトパレス計画案('30)」(コルビュジェ)に感銘を受け建築家を志した丹下さん・・

岡山の設計事務所

その後の1961年竣工の「戸塚ゴルフクラブ」ではもっと過剰なまでに庇は大きくなっていきます・・・コルビュジェの直接の弟子である前川國男(もちろんですが丹下さんの師匠)の名作である「京都会館('60)」「東京文化会館('61)」・・・坂倉準三(もちろんですがコルビュジェの直弟子)の「呉市庁舎/市民会館('62)」・・・1960年前後にはたくさんの"大庇建築"がつくられます、やはりコルビュジェの影響力は大きい

"スタイリッシュ"&"カッコイイ" モダニズム建築の美学の原則は 簡単に言えば・・・屋根(勾配)をなくして、装飾をなくして、大きな白い壁面を作れば成立する・・・この原則で白い箱のような建築を1920年から作り続けたコルビュジェはその集大成である建築史上に輝く名住宅「サヴォア邸」をつくり上げるのだが・・・早くもコルビュジェは"白い四角い箱=モダニズム建築"という自らがつくった原則に(正確にはその模倣による形骸化し人間性を失った近代建築の亜流に)疑問を抱き・・・

1929年のサヴォア以降は木や土やレンガ、荒々しいコンクリートなど手の痕跡や素材の厚み/重量が感じられる表現などそれまでには見られなかった方法へと移り・・そして戦後には人々を包み込む様に招き入れる象徴的な"大庇"が現れる・・・"屋根"ではないのがポイントです・・・"屋根"を載せてしまうと近代建築ではなくなってしまうのです(屋根はモダニズム美学には受け入れられない)・・・だから"大庇"なんでしょう・・・しかしなぜか丹下さんの"大庇"には感じないが 前川さんの"大庇"にはコルビュジェのヒューマニティーを感じてしまいます・・

コルビュジェが自ら作り上げたモダニズム美学を捨ててから80年・・日本では「デザイナーズマンション」や「デザイナーズハウス」という形骸化したモダニズムを商品化したような建物がいまさら人気を得ている・・

「なぜ斜め屋根ではいけないのか?」という所員の質問に・・
前川國男の答えは 「伝統的な屋根には近代建築の手法ではかなわない・・」
との答え・・・なるほどね

| 建築探訪/建築 | 14:34 | comments(0) | - |
似てます
今治市民会館 丹下健三 岡山の設計事務所

この前のブログで書いていた、丹下健三の「今治市公会堂」・・
折版構造の外壁が印象的でしたが、そのすぐ側にある喫茶店のテント膜が
"折版"になっていました・・
| 日常/お知らせ | 13:42 | comments(0) | - |
建築探訪 -Ehime
今治市市庁舎/公会堂/市民会館 丹下健三
愛媛県今治市にある 「今治市庁舎/公会堂」('58) & 「今治市民会館」('64) を訪ねました・・・設計は丹下健三(1913-2005)
(上写真) 左から公会堂/市民会館/市庁舎

(下写真左)公会堂
「広島ピースセンター('52,'55)」 「旧東京都庁舎('57)」 「香川県庁舎('58)」とコンクリート建築の柱梁による日本的表現で名建築を生み出してきた40代の丹下作品・・・1958年の折版構造によるこの建築は「オリンピックプール('64)」 「東京カテドラル('64)」 「香川県立体育館('64)」 「山梨文化会館('67)」 「静岡新聞・放送本社('70)」 等・・50代の構造表現色の強い丹下作品の新しい展開への繋がりを連想させます・・

倉敷の設計事務所

(上写真右)市民会館
コンクリート打放しの大きな屋根庇と縦リブ&サッシのリズミカルな壁面開口部の割付けによる表現が・・・コルビュジェの1950年代、インドでの作品や「ロンシャンの礼拝堂('55)」 「ラ・トゥーレット修道院('60)」等・・60代のコルビュジェの力強い建築の影響を感じさせます・・

3棟の配置/ヴォリュームがつくり出す調和、各棟に変化をつけたデザイン要素のおもしろさ・・あまり期待せずに訪ねましたが、さすが 「世界の丹下健三」・・出来てから50年経っているのですが、"懐かしい近代建築らしい近代建築"・・・清々しい建築でした
竣工時のコンクリート打放しの姿(現在は市民会館以外は"吹付け仕上げ"に改修されています・・)の写真を作品集で見ていると・・素材とヴォリュームが産み出す緊張感のある静謐な姿はとても美しいです
丹下健三45才(市民会館は51才)の作品・・・当時の担当スタッフは磯崎新との事・・やはり1950年(37才)から70年(57才)までの丹下作品はカッコイイです!!

岡山の設計事務所 建築家との家づくり
(上写真左)市民会館の詳細・・内部からみたサッシ割りが綺麗です
(上写真右)市民会館の詳細・・大きな庇下のバルコニーの各部分や壁面割り付けや庇部・・細やかな部分までデザインスピリッツを感じます


| 建築探訪/建築 | 11:24 | comments(0) | - |
「早島の家」 -竣工写真
岡山の設計事務所 建築家との家づくり

「早島の家」の竣工写真をトリムデザインのWEBサイトのWORKSの中にUPしました。拍手
N工務店の監督Aさんご苦労様でした。
見学会にお越しくださった皆様、有り難うございました。

住まい心地はいかがでしょうか? Yさん・・また様子をお伺いに行きますね。
| WORKS(2008)・・「早島の家」 | 18:32 | comments(2) | - |
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