t/rim design

倉敷の建築設計事務所トリムデザインのブログ
「現代美術の皮膚」展
国立国際美術館 林智子

週末、大阪中之島/国際美術館(2004)の「現代美術の皮膚」展に行きました。
美術館の設計はシーザー・ペリ(1926- )、世界中で高層ビルや大規模な商業施設を造っているアメリカ人 建築家、日本事務所も設けてたくさんの作品を造っている、作品にもよるが細かな事・詳細設計はゼネコンまかせという・・大味な感じの作品が目立つ・・"デザイン監修"のみという感じが強い。
(上左写真)地上に見えるのはエントランスであるステンレス丸管で作ったモニュメントのみ、美術館本体は全て地下です。

「現代美術の皮膚」 林智子

"皮膚"というテーマで選ばれた海外8名/日本3名のアーチスト11人の小展示コーナーが続く展示構成。
自身の血液5リットルで作った頭部彫刻で有名なマーク・クインの彫刻で迎えられ、自身の整形手術の過程を生々しくパフォーマンスとして発表しているオルランや何百匹もの昆虫で作ったドレスで有名なヤン・ファーブルや生身の肉感を持つ素材・人間像を痛々しく装飾品のように加工するイ・ドンウ・・等々なかなか生々しく痛々しい作品が続き楽しくはない作家群の中・・

今回のお目当ては 最若手で参加されている "林智子"さん(知人のお友達)。
展示されている2つの作品のひとつ「Mutsugoto」は真っ赤な蚊帳に囲まれたベッドルームが2つ並べられた作品。各ベッドでそれぞれが"身体を撫でる指の動きがつくる光跡"によりコミュニケーションするという作品・・遠距離恋愛をする恋人達の為に制作されたコミュニケーション装置だそうだ。
(一人で行ったので、体験できませんでしたが、こういう場合は係員や他に一人で来てる人にお願いしても良いのだろうか・・しかし"恋人用"だし・・・)

距離の隔たりを克服する道具としてデジタルメディアは発達をますます続け精度を上げているが・・そこにそれとは反対の"光"や"触感"など弱々しく不正確と思えるメディアを付け加える事で 新たなコミュニケーションの可能性を探している・・・退廃的な展示作品の中で、唯一 センシュアスな作品として爽やかな存在でした。

展覧会は12月2日(日)まで (収蔵品による展示「Collection3」も、ダン・フレヴィンや杉本博司や河原温や宮本隆司などの有名作品も多く、結構 楽しめますよ) 。
| デザイン/アート | 13:59 | comments(0) | - |
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