t/rim design

倉敷の建築設計事務所トリムデザインのブログ
マールテン・ヴァン・セーヴェレン
04 ヴィトラ

Vitra社の「04 with arm」。ベルギーのマールテン・ヴァン・セーヴェレンによるデザイン。事務所には2脚のキャスター付きワークチェアがあり・・ ひとつはあまりにも有名なワークチェアの横綱 アーロンチェア 。もうひとつはセーヴェレンのこの椅子・・ 新素材ウレタンフォームによる、ひとつながりとなった背と座の特徴的なデザインと、 "硬すぎず 柔らかすぎず" な質感がgoodです。  

セーベレン ヴィトラ 岡山 設計事務所

セーヴェレンの名前が世に広く知られる事となったのは・・ 世界的スター建築家レム・クールハウスの名住宅「ボルドーの家」(1998) の家具デザイン (バスルームにある長い半透明洗面台や、リフト横の3層を貫く巨大な書棚など印象的な存在感のある・・) を手掛けた事が大きい。


洗練されたディテールによるシンプルモダンなデザインながら・・ 素材の扱い方に現代性を感じさせる・・ 主張しすぎない自然な存在感を持った、ワークチェアの秀作。事務所の開業祝いとして頂いた大切な1脚。

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    | Design/Art/Movie/Book | 12:47 | comments(0) | - | - | ログピに投稿する |
    吉岡徳仁 3
    吉岡徳仁 TO

    昨年末にサンタが置いていってくれた・・吉岡徳仁 のデザインウオッチ「TO」(2005) 。デザインコンセプトは "金属の塊"・・ フラットな表面には余計な飾りが一切なく、時刻を示す数字さえもなく、ステンレスの表面に彫られた12本の溝があるだけというデザイン・・時針と分針も同じ感じの溝で良かったのではと思ったりするのですが・・あまりにもそれでは視認性が悪すぎるのかな?  素材感を生かした吉岡徳仁らしいシンプルなデザインがgoodです。
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      | Design/Art/Movie/Book | 11:49 | comments(0) | - | - | ログピに投稿する |
      「伊福の家」-内外仕上
      岡山の建築家 トリムデザイン ベタ基礎

      (上写真) 外観の正面となる、ガリバリウム鋼板の外壁が仕上がってきました・・タテハゼの小ささや、張り巾寸法のランダムなところや、上部笠木の役物の細かさや、独自の嵌め込み的納まりなど・・ いろいろと細かなディテールを検討してこだわりました。

      焼杉

      (上写真左) 床材のブラックウォールナット。張った後に植物油系の透明保護塗装で仕上げると、もっと濡れ色になり・・重厚な質感が出てきます。
      (上写真右) 正面以外の外壁3面に張る・・ 焼杉が入荷。上写真で見えているのは裏側、表側が完全に炭化した状態のものを選びました。



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        | 工事中・・「伊福の家」 | 11:44 | comments(0) | - | - | ログピに投稿する |
        「建築探訪 50」 -Hiroshima
        岡山の建築設計事務所

        村野藤吾さんの設計による「世界平和記念聖堂」(1953)を探訪。
        被爆倒壊した教会を世界各国からの寄付により再建・・ 1948年に設計案を募り、建築界の強い関心を集めた設計コンペが行われ、丹下健三や菊竹清訓や前川国男などの日本を代表する建築家が優れた設計案を応募・・

        村野藤吾

        打放しコンクリートの柱梁フレームに、現地の原爆の灰をかぶった土を含んだセメントレンガを積み込むという・・ 素材的にも工法的にも限定された構成・・ シンプルで実直な作り方が、再建への強い思い・・を伝えている様な気がします。

        広島カトリック教会

        壁詳細を見る。壁のセメントレンガは・・全体に渡りリズミカルに、ところどころに突出させています・・ コンクリートとセメントの素材そのままで、四角く大きな直方体の・・建物の威圧感を和らげ、ファサードに質感と陰影を与えるアクセントとして良く効いています。

        岡山の建築家

        (上写真左) アーチが架かった側廊部を見る。身廊+側廊というカトリック教会建築の伝統的構成を踏襲・・ 蛭石入りのプラスター塗りにより内部はシンプルで簡素な仕上げ。
        設計コンペは・・ 結果的には1等の該当者はなしに終わりましたが・・ 審査委員の1人であった村野藤吾が実施設計を委託されるという、なんとも納得のいかない結末。同じく審査委員であった堀口捨巳や吉田鉄郎はモダニズム色(コルビュジェ色)の強い丹下案や前川案に肯定的であったが、村野藤吾や今井兼次は否定的だったそうです・・

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          | 建築探訪/建築 | 11:56 | comments(0) | - | - | ログピに投稿する |
          「伊福の家」-内部工事
          倉敷の設計事務所

          (上写真左) モルタルを塗った外壁下地に、下地の横桟を取り付け、仕上げである焼杉板を張っていく予定。
          (上写真右) 1階車庫の天井材を張りました。天井高さは2.9m。
          (上写真中) 天井に見えるコンクリート壁へと伸びる線は、車庫の2.9m角ある大きな扉を吊るためのハンガーレール。

          岡山の建築家 トリムデザイン ベタ基礎

          (上写真左) 外部出入戸はいつも木製戸で作る事がほとんど。しかし今回は敷地が街中という事もあり準防火地域という防火規制のやや厳しいエリア・・ 基本的には木製戸はダメ・・という事で木製戸の前に火災感知器連動の防火シャッターを設けています。(高くつきましたが、防犯用に閉めれば有効なので。)
          (上写真中) 1階から上がる階段がつきました。階段両側を支えている "ささら桁" は奥側は壁の中に見えなくなり、手前側は板張り腰壁がつきます。
          (上写真右) 玄関横のステンレス製違い棚が付きましたが・・ 3枚の奥行/高さ/巾 のバランスが・・少し悪い? 
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            | 工事中・・「伊福の家」 | 22:48 | comments(0) | - | - | ログピに投稿する |
            「建築探訪 49」-Hyogo/芦屋
            清家清 崖の家

            六甲山腹、傾斜のきつい道を上がって行った芦屋市の山手・・ コンクリートブロック擁壁で支えられた、見晴らしの良い敷地・・清家清の「崖の家」(1956) を探訪。

            長年愛着を持ち住まわれてこられましたが、建て替えを決意され・・ 今回は特別に、お住まいの方の御厚意と、建て替えの設計をされている建築家さんの御厚意で・・ 工事前に見学させて頂きました。

            (上写真) 南側外観を見る。屋根は東西に伸びるバタフライ型。奥の方流れ(1.5寸勾配)が居住部分、谷部の中庭を挟んで、手前の方流れ(1寸勾配)が応接部分・・ というように機能的に3つの部分に分けられています。左側コンクリートブロック壁沿いに玄関。

            トリムデザイン

            (上写真) コンクリートブロック壁に沿って、高さを低く抑えた庇下の玄関を見る。右側コンクリートブロック壁の裏が応接室。清家清さんといえば昔・・ NESCAFEのTVコマーシャルに "違いの分かる男" として出演されていた事でも有名。

            岡山の建築設計事務所

            (上写真左) 中庭に面した応接室を見る。応接室の壁はもともとはコンクリートブロックに濃紺色のペイント仕上げだったそうだ・・ 清家作品にはコンクリートブロック壁が多い。戦後に大量生産が始まり、優れた安価な材料として広まった・・ 無骨で無機的な工業製品であるコンクリートブロックを、清家さんはデザインとして建築にうまく生かす試みを繰り返されておられました。

            (上写真右) デンマークの建築家アルネ・ヤコブセンのデザインによるフリッツハンセン社の家具が揃っています・・古い物との事ですが、状態も良く、色も素敵でした。
             
            r/rim design

            (上写真左) 中庭を見る。左側の応接室を拡げた為、中庭は狭くなっています。竣工時の解説では・・ 中庭のトップライト開口は、大雨時にバタフライ屋根谷から雨を溢れさせるためとの事・・  (上写真右) バタフライ屋根を見下ろす。谷部の右側・・ 中庭のトップライト開口にはカバーがついてます。

            倉敷の設計事務所

            (上写真) 居間和室の南縁側を見る。居間和室は増改築でより開放的に・・ 大きなガラスのピクチャーウィンドウに変更。下部には換気用の無双窓。

            この住宅は清家清さんの手で、生活に合わせて・・ 玄関を拡げたり、応接室を拡げたり、居間和室を拡げたり、台所を拡げたり、お風呂トイレの場所を変更したり、竣工時から 2度の増改築が行われているそうだ。

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              | 建築探訪/建築 | 16:26 | comments(0) | - | - | ログピに投稿する |
              「建築探訪 48」-Miyazaki/都城

              都城市民会館

              どこの工場の設備機械だろうか? ・・ というこの姿。50年ほど前に宮崎県都城市に建てられた・・ れっきとした市民ホール。菊竹清訓さん設計による「都城市民会館」(1966)。

              菊竹清訓

              こんなにインパクトのある建築はなかなかない・・ 独特の形。鉄筋コンクリート造の基壇の上に、鉄骨造の屋根が架かる構成。放射状に並んだ門型トラスが一点で集中する構造形式がつくる外観は・・まるでヤマアラシのよう。コンクリート基壇+鉄骨屋根の構成は同じく菊竹さんの設計による「島根県立図書館」(1968)と共通の手法・・ 変わらない部分(コンクリート造部) と 変わる部分(鉄骨造部) を明確に分けるという・・ この頃の菊竹的メタボリズム建築の思想。当時の菊竹事務所の担当者が内井照蔵さんというのも、内井さんの落着いた作風から思うと驚き。

              倉敷の設計事務所

              (上写真左) 放射状に並ぶ門型トラスがコンクリート基壇の一点に集まっています。(上写真右) 外部階段の手摺も放射状モチーフでデザイン。階段裏のコンクリート打放し木目の本実が渋い。壁のコンクリート打放しも変わった割りつけで、目地は出目地のような感じ・・ こういう細かいところが内井さん的 ?
              都城市には新しい文化ホールが近年出来て・・古い市民会館は解体の危機もありましたが、保存運動の末、大学施設として存続が決まったそうです。昨年末に83歳で亡くなられた設計者の菊竹清訓さんも喜んでおられたのでしょうか・・



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                | 建築探訪/建築 | 10:43 | comments(0) | - | - | ログピに投稿する |
                「建築探訪 47」-Ehime/松山
                倉敷の設計事務所

                伊東豊雄さんが設計された「松山ITMビル」(1993)を探訪・・松山市内の住居地域に建つ専用オフィスビル。
                (上写真)3層の吹抜けがあるロビーを見る。北西を向く乳白フィルムを貼ったガラス面は、隣接する建物の存在感と午後から差し込む強い光を効果的に和らげています。抽象的で浮遊感に満たされた空間感や、内外装のシルバーメタリックでインダストリアルな素材感などは・・ 90年代の伊東さんらしい建築。

                松山ITMビル 伊東豊雄

                (下写真左) 北西側のエントランスホール外観を見る。右手隣家が非常に近い。
                (下写真右) 南西側の隣地駐車場から見る。敷地なりの3層カーテンウォール。

                この頃の自身の作品集に寄せた伊東さんの文章では・・新しい情報テクノロジーや移動システムなどが横暴に拡大し、支配しつつある東京のような都市空間の惨状について・・「・・ノスタルジーに耽るよりも、今日の都市空間に潜む新たな魅力を探る事の方がはるかに意味がある・・ " マイクロ・エレクトロニック・エイジのイメージ " をビジュアライズする作業・・エレクトロニックな流れの空間に、エレクトロニックな渦・・かつてのゲニウス・ロキに代わる "情報の場" を巻き起こす試み・・」  伊東豊雄
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                  | 建築探訪/建築 | 17:06 | comments(0) | - | - | ログピに投稿する |
                  「建築探訪 46」 -Tottori/倉吉
                  倉吉市役所

                  丹下健三の設計による「倉吉市庁舎」(1957) を訪ねました。
                  (上写真) 長手側の南外観を見る。日本の伝統的な木造建築に見られる柱梁空間を・・ コンクリートという近代技術でどう表現できるか・・ 規則正しい柱梁の構成、張り出した庇、低層部をぐるりと廻る高欄、コンクリートブロックのスクリーンによる透け・・ コンクリート造における "日本の造形" への試み。 耐震補強の鉄骨フレームがいっぱいで痛々しい。

                  丹下健三

                  (上写真) 短手側の東外観を見る。1段高い屋根の部分は議場。左側にはメインエントランスへと続くアプローチの庇が張り出しています。水平性を強調するかたちで・・ 建物をぐるりと廻る高欄と庇の存在感が効いています。

                  倉敷の設計事務所

                  (上写真) エントランスホールを見る。スパンの長い小梁が細かく並んだ天井は・・ 同じく丹下健三設計による「旧倉敷市庁舎」(1960) にも共通。

                  岡山の建築家

                  (上写真) 執務空間は中庭を中心とした構成。中庭部も耐震補強の鉄骨フレームでいっぱい・・ (上写真右) 中庭に面した階段のある吹抜け部には水平にも補強が入っていて・・ 鉄骨フレームだらけになっていました・・ 昔の作品集で見る様な空間の感じとは違っているので、残念。

                  丹下健三の庁舎建築は1950年代に集中して手掛けられています・・  1954年の「清水市庁舎」、1957年の「旧東京都庁舎」「倉吉市庁舎」、1958年の「香川県庁舎」 「今治市庁舎」、1960年の「旧倉敷市庁舎」・・ 6つの庁舎建築のうち3つめとなったのがこの倉吉市庁舎・・ この建築で丹下健三は3度目の日本建築学会作品賞を受賞。
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                    | 建築探訪/建築 | 18:51 | comments(0) | - | - | ログピに投稿する |
                    「伊福の家」-敷石移設
                    岡山の建築設計事務所

                    「伊福の家」では・・ いま住んでいる古い家から、いろいろと使えるものを移設する計画。建具や照明器具などを中心に・・ 今回は玄関の敷石・・ かなり大きく重そうだ (石屋さんが言われるのに 1トンくらいだそうだ・・) 。まずは石のまわりの土間床を切り込んで・・根入れ (床下に埋められている部分) はほとんどなかったので、まずは安心安心。

                    石は岡山市で採れる "万成石" という花崗岩。 (桜色がかった桜御影といえば、まず第一にこの石が挙げられ、昔から国産の名石として人気が高いそうだ・・ 石原裕次郎の墓に使われた事やイサムノグチが作品に使った事なのでも話題に・・建築では「銀座和光ビル」や「岡山県立美術館」などの外壁に使われているそうだ。 万成石の中でも特に色が濃い "龍王" は希少だそうです。

                    万成石

                    (上写真左) 玄関扉は外し、紐の片側を庭木で固定し、石下にコロを入れる。
                    (上写真中) 紐を引っ張り少しずつ方向を変え、玄関敷居の手前まで移動。
                    (上写真右) 敷居部分は段差があるので、ジャッキと櫓で持ち上げて移動。

                    敷石

                    (上写真左) 石下に小さなタイヤがついた台車を差し込む。
                    (上写真中) 台車に載せて移動。台車に載せるとスルスルと動く。
                    (上写真右) 橋を渡り、表に停めたトラックまで移動。

                    万成石 ビシャン仕上げ

                    (上写真左) トラック荷台に無事到着し、そのまま移設先へ。
                    (上写真右) 表面が風化して砂状にポロッとなっていたので、移設先現場にて表面を削ってもらい、キレイにして頂き・・ 据え置きが完了。

                    こんな大きくて重い石を、簡単な道具だけでテキパキと見事に移動していく・・ 職人さんは偉い・・作業中もいろいろと石の話を聞かせて頂き勉強になりました・・ 職人さんあっての「建築」です・・ 建築業界ではどんどん職人さんの豊富な知識や経験を活かせる様な「建築」が減り、既製品の工業製品を組み立てただけの建築が多くなっていますが・・
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                      | 工事中・・「伊福の家」 | 00:09 | comments(0) | - | - | ログピに投稿する |
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